先輩コンサルタントに「資料作成しました。ご確認お願いします」とチャットで伝え、「何かあればご指摘ください。明朝確認します!」と帰っていませんか?こうした人は、クライアントにも同じような対応をしていることが多いようです。新入社員ならいざ知らず、少し経験を積んだ人は、こういうチェック依頼からすぐに脱却しなければなりません。
なぜ、「ご確認お願いします。」がダメなのでしょうか?4つほど理由をご提示しましょう。
1. レビュワーの時間を浪費するから
単に「ご確認お願いします」「気になったことをご指摘ください」では、どこを見てほしいのかが不明確です。レビュワーは自分で全体をゼロから読み込んで問題点を探さねばならず、負担が大きくなります。特に、コンサルティングスタッフは時間単価が高い仕事のため、「依頼の仕方で無駄が発生する」こと自体が評価を下げる要因になります。
2. 自分の思考・責任を放棄しているように見えるから
「ご確認お願いします」だけでは、作成者自身がどこまで検討し、何に自信があり、何に不安を感じているのかが伝わりません。これは「丸投げ」に見えてしまい、主体性・オーナーシップを欠いた印象を与えます。
コンサルティングスタッフは「クライアントに提示できるレベルに仕上げる責任を持つ」姿勢が重視されるため、単なるチェック依頼は評価を落とします。
3. レビュー効率が著しく低下するから
良い依頼は「チェックしてほしい観点・前提条件・自分の仮説」を添えるものです。
例えば…
「P.5のロジックは筋が通っているかを確認してほしい」
「データの整合性は自分でも二重チェック済みだが、ストーリーラインとして自然かを見ていただきたい」
…などとすることでレビューの焦点が定まり、短時間で高品質なフィードバックが返ってきます。
4. 成長の機会を逃すから
レビューは「単なる赤入れ」ではなく、仕事の進め方・考え方を学ぶ重要な場です。自分の考えを整理して「ここに自信がある/ここは疑問が残る」と伝えることで、ピンポイントに改善アドバイスをもらえる=成長が早まります。しかし、漠然と「確認お願いします」だけだと、せっかくの学習機会を逃すことになります。
では、どうすべきなのか?
レビュワーを「粗探し」ではなく、「価値ある指摘」に時間を使えるようにしなければなりません。そのためには…
「自分で責任を持ってチェックした範囲」を明示すること。
「どこを見て欲しいのか?」を明示すること。
「レビューの粒度(大枠なのか、具体的な細部なのか)」を指定すること。
「どう見てほしいか」を伝えること。
バージョン管理にも気配りを!
レビューを何度もラリーする環境では、「前回からどこを直したのか/まだ残している論点はどこか」をレビュワーが一目で理解できる工夫が必須です。
色分けする、ハイライトにする、コメントボックス/注記をする、修正ログを併記するなどし、ファイル名のバージョンもアップデートしておく必要があります。
こういった相手のレビュー負荷を最小化する作業を地道に行っていると、「依頼の質が高い(=依頼された仕事が、期待を超える、または期待通りに、正確かつ効率的に、そして期待以上の成果を出すこと)」と評価されやすくなります。













