上手な切り口の考え方(vol.3:アクションしてもらうための切り口)

最終パートとなるこの記事では、2つの切り口のうち②ターゲット顧客にアクションしてもらうための切り口についてお伝えします。

ターゲット顧客にアクションしてもらうための切り口とは

ここで言うアクションとは、たとえばキャンペーンに申し込んでもらう、資料を請求してもらう、来店予約をしてもらう…などが挙げられます。

アクションしてもらうための切り口のパターンは、行動経済学や心理学に基づいたものがいくつかありますが、今回はスポーツジムへの入会をしてもらうことを目的とした切り口の例を3つ見てみましょう。

切り口の例|人気を見せる(バンドワゴン効果)

大勢の人が支持しているものの人気は、さらに高まるという効果です。ここでは、入会すると受けられるサービスが多くの人に人気であることをアピールしています。合わせて、引き締まった身体をビジュアルイメージとして出すことで、「自分もこうなれる」という期待を感じてもらうことができるでしょう。

切り口の例|序列の中での優位性を見せる(社会的証明)

人間には、他人の考えや思想に影響を受け、自分の判断や行動を決定する傾向があります。多くの人による投票でNo.1だと評されるものはきっといいものだろうという予測のもと、自分もその商品やサービスを選ぶことがあります。

切り口の例|お得感を見せる(アンカリング効果)

最初に印象に残った数字やモノが、その後の判断に影響を及ぼすという効果です。初めに高い価格を提示しておき、後から値引きするという手法はテレビショッピングなどでも昔からありますが、価格を相対的に安く見せることで購買のハードルを下げるというものです。

切り口を考えるときのポイント

切り口を考えることは、「どうすれば、人に関心を持ってもらいやすくなるか?」「スムーズに行動してもらえるようになるか?」を考えることです。そのためのアイデアは、日頃から収集しておくといざというときに役に立つでしょう。

しかし、vol.1でもお話しした通り、切り口を考える前にまず必要なのはターゲティングです(商品・サービスの理解も重要であることは、言うまでもありません)。細かい切り口を考えるよりも、ターゲット顧客にとっての便益を整理し、コンテンツのシナリオを作ることが先です。(コンテンツをつくるときのポイントについては、当社の書籍『コンテンツ・デザインパターン』に記載していますので、ご興味のある方はご一読ください。)たとえ後から変えることになっても、シナリオをいったん決めてから、「このコンテンツにはどのような切り口が使えそうか?」考えることをおすすめします。

Appendix|ターゲット顧客にアクションしてもらうための切り口例

好感度合いを高めるために

「好意」「ザイオンス効果(単純接触効果)」、「プライミング効果」などの切り口があります。

安心度合いを高めるために

「心理的リアクタンス」、「社会的証明」、「代表性バイアス(ステレオタイプ)」、「同調行動」、「バンドワゴン効果」などの切り口があります。

納得度合いを高めるために

「イエス誘導法」、「損失回避性」、「ハロー効果」、「ジンクピリチオン効果」などの切り口があります。

信頼度合いを高めるために

「権威に従う」、「参照点依存症」、「確証バイアス」などの切り口があります。

欲しくさせるために

「スノッブ効果」、「ヴェブレン効果」、「内集団バイアス」、「カリギュラ効果」、「エンダウド・プログレス効果」などの切り口があります。

意思決定しやすくするために

「おとり効果」、「極端性回避」、「決定回避の法則」、「アンカリング効果」、「フット・イン・ザ・ドア」、「フレーミング効果」などの切り口があります。

買いやすくするために

「現状維持バイアス」、「現在志向バイアス」、「返報性の原理」、「プロスペクト理論」、「保有効果」などの切り口があります。

継続して購入しやすくするために

「ウィンザー効果」、「ピグマリオン効果」、「ピーク・エンドの法則」などの切り口があります。