多能工型のプランナーが陥るジレンマを回避する方法

プランナー、ディレクター、PMの役割

多能工型の専業プランナーは、企画、ディレクション、PMにとどまらず、専門業務としてのクリエイティブ方針策定、構成案作成、UIデザイン、コピーライティング、分析までの幅広い業務をしています。しかし、私たちの中にはディレクターやプロジェクトマネージャー(以下、PMと略します)との役割がいまひとつ不明瞭であるまま仕事をしている人もいます。いま一度プランナー、ディレクター、PMの役割を意識してみましょう。

  • プランナー:あるべき姿(これからのワークの拠り所)の起案・立案をする
  • ディレクター:常に「拠り所」を見て、良し悪しの判断をし、その実現に向けて専門スタッフを動かしていく
  • PM:拠り所に向けて、予算内でできるだけスムーズに動けるようにさまざまな人、モノ、金、情報、時間の管理をする。念のためですが、「マネージャー=偉い」という思い込みは止めましょう。マネージャーはあくまでも「管理する役割」でしかありません。

多能工型プランナーのジレンマ

さて、よくあることですが、クライアントから「やっぱり、こうしたい」という変更が多々入ったり、外部パートナーから「別件の稼働もあって納期に間に合わない」などの要望があったりします。その際、多能工型で仕事をしているとプランナー、ディレクター、UIデザイナー、PMなどのそれぞれの自分が葛藤を起こします。例えば「プランナーとしての私」は、「確かにクライアントの言うこともそうだろう。軌道修正していこう!」と前向きになっていても、「PMとしての私」は、「まずいな!予算オーバーするぞ。ムリムリ」とストップをかけます。「UIデザイナーとしての私」は、「いまこのワークをしているが、方針が変わると作業が無駄になるな。どうしよう」と悩み始めます。この状況はかなりストレスが溜まることは容易に想像できるのではないでしょうか?

特に「先が見えない状況におけるストレス耐性が低い」人をこのような状況に置くと、プロジェクトが破綻する要因になりますので、マネージャーは要注意です。

冷静にPros.Cons.を書くこと

困ったら、プランナーやディレクターの自分はいったん置いておき、自分自身をPMだけに絞ります。そして、Pros.Cons.をつくることです。多能工型プランナーであるため様々な状況を自分で理解できているはずですので‥

  • まずはクライアントが変更したいことを行う場合のPros.Cons.
  • そして予算や納期などを守るためのPros.Cons.
  • その真ん中の落としどころとしてのPros.Cons.

を書くことが必要です。そして、クライアントには「いつまでに決めていただかないと、どんな影響があるのか?」というデッドエンドをしっかり提示しましょう。最終決定はクライアントにお任せし、私たちはクライアントが決められるだけのわかりやすい素材を提供するわけです。

しかし、Pros.Cons.を作ろうとしても、気持ちがスタックしてしまったり、うまくアイデアが浮かばない、時間がかかってしまう‥などに陥ったら、躊躇なく第三者の手を借りましょう。当事者でないが故、変にこんがらかっているところを紐解いてくれます。ハドルで、壁打ちMTGをするということですね。困っている人を見かけたら、まわりのスタッフが助けてあげる組織文化も非常に大事です。

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