社内研修や社内ミーティングで手を抜くのは間違い
業務時間内に行われ、かつある程度の宿題を準備する稼働時間も確保されている社内の研修に、「時間がなかったので詰められていない」と中途半端な状態で提出していませんか?研修だから許されると思っていませんか?
通常のプロジェクトで企画のアイデアをまとめる場合にも、「時間がなかったので、すみません」とエクスキューズを入れて、誰でもすぐ思いつくようなアイデアを出していませんか?社内のミーティングだから許されると思っていませんか?
研修はその人が足りないと思っている能力を伸ばすための会社の投資であり、立派な仕事です。それを時間がないからできていないというのは、仕事を放棄していることと同じです。
案件で企画などを立てる場合でも、急に仕事を振られたということでない限り「時間がないからできていない」というのは‥
- 自分には責任がないから、最後は誰かがやってくれるという甘えがある
- 何にどのくらい工数がかかるのかわからない状態を放置している
- とにかく目先の仕事から片付けている(タイムマネジメントスキルが低い)
‥という大きな問題を抱えているという認識を持つべきです。
相手の欲するものを理解していないのでは?
上長が(もしくは自分で)無理なスケジュールを立てているのであれば、できそうなスケジュールを引かなければなりませんし、途中で想定していないことが起こったのであれば、その旨を伝えてスケジュールの変更などを行う必要があります。
回避策を考えず、ミーティングの場で「時間がないから充分なものを用意できていないです」というのは、仲間に迷惑をかけているだけでなく、自分の成長を止めている行為だと気づいてください。
しかし、社内研修や社内ミーティングに中途半端なものを出して、“テヘぺろ”している人の多くは、実はタイムマネジメントが下手なこと以上に大きな問題を抱えていることが多いように思います。正直なところ、相手の欲しているもの・ことを正しく把握できていないのではないでしょうか?
目的がアイデアを出すことであれば、キレイにまとまっていなくても、議論に耐えうる複数のアイデアの走り書きや先行事例などを出せればいいわけです。相手が欲しているものがわからない人は、“やりました感満載”のPPTで中身のないワイヤーフレームを「まだ詰まっていませんが‥」と言いながら出してくるわけです。
「まぁこれくらいでいいか」は、成長を止める行為
私たちは日々時間との制約のなかで価値のあるアウトプットをしなければなりませんので、まず、最低限いつまでに何を用意しなければいけないのか(相手から何を求められているのか)、しっかり理解しておく必要があるのはいうまでもありません。わからなければ聞く。伝える人は、伝わったか確認することです。
相手が求めている最低限のアウトプットに向けて、全能力を使ってやり切ってみませんか?「まぁ、これくらいでいいか?」というレベルで提出するなら、あなたの成長はそこで止まります。研修でも実プロジェクトでも、あなたがいま持っている全能力をフルで使わない限り、次のステップへの伸びしろは生まれません。
時間がないならないなりに、その最低限求められるアウトプットへの早道(=最小時間で最大の効果を出す方法)を考えてから作業しましょう。残念ながら早道は、全力でやり切った後のフィードバックと内省からしか得られません。経験することです。いずれにしても、時間を理由に中途半端なアウトプットしか出せていないようでは、この先のプランナーとしての成長は見込めないと思います。