専業マーケティングプランナーを目指す学生さんへ

受託型の仕事は、恥ずかしいの?

「受託事業をいつまでも続けて良いのか?」「下請けからの脱却」「事業者に転換した成功者たち」というようなフレーズで、なにかマウントを取ろうとする記事をよく目にします。まるで受託専業や請負契約事業が悪のようです。

しかし、世の中には、同じモノやサービスをずっと売り続けるのが苦手な人もいるわけです。特に、企画立案や制作をするのが好きな私たちのような受託型の専業プランナーという職種の人たちは、同じモノやサービスだけを売り続けるのは、正直飽きてしまうのです。

大手企業に勤められるだけの規律に対するストレス耐性と調整力、ゼネラリストとしての能力が高い人は、「プロマーケター」になって、外資系の日用品の会社に数年勤めたら、外資系のエンタメ企業、ITサービス企業に転職したり‥と、外資系企業を渡り歩き、複数の大手広告代理店を使いこなすというのも面白いかもしれません。

もっと、企画や制作だけに特化したいという人は、私たちのような受託型のエージェンシーがキャリアアップ・スキルアップの受け皿になります。私たちにも、もちろん長くお付き合いさせていただいているクライアントはいますので、何年も同じ商品の訴求を考えたりしていますが、生活者の嗜好性はどんどん変化しますし、その他複数の業種を並行して体験することで、固定のクライアントにもこれまでにない新しい価値を提供できるわけです。そういう企画の醍醐味をたのしいと思う人たちも世の中にはいます。

事業会社or受託会社向きか?を明確にしよう

クライアントが急に目的を変えたり、無理すぎる納期を言ってきたり、コロコロとチェック内容が変わったり‥みたいなことが続くと「ほぼ定時に帰れる事業会社って、いいよなぁ」なんて思ってしまうこともありますが、事業会社でも責任ある立場の人はハードワークをこなしています。また、私たち受託事業者も、多少無茶な要求があってもきちんと対価をいただき、自分や仲間の心身を壊さないように上手に仕上げていきます。

しかし、たまたま受託型の専業プランナーになり、自分が本当にマーケティングプランナーという業種に合っているかどうかわからないような状態で仕事をしているキャリアの浅い人は「どうして、わがままなクライアントの仕事をしなくちゃいけないの?」「事業会社のマーケターのほうが良かったんじゃないか?」と、悩む人もいるでしょう。

そうならないように、就活時には、自分は事業会社向きか、受託会社向きかは明確にしておいたほうが良いです。受託会社の仕事をするなら、専業のマーケティングプランナーという仕事を極める(独立しても食っていける)ことを目標にもてないと成長できません。

ハウスエージェンシーという手もある

受託サービス側に向いていると思うが「定時で終えて、自分の時間を充分に楽しみたい」という人は、ハウスエージェンシー(大手企業の子会社的な位置づけの広告代理店やシステム会社)に就職するのが良いかもしれません。

提案や営業をしなくとも、ルールによって親会社から仕事や相談が来ることが多いでしょう。企画・発想力よりも、社内や外部とのオーガナイズ力、マネジメント力などのスキルが求められます

私たちのような独立系の受託型の企画会社に就職するのは、どこか人より秀でた「一生モノのスキル」をつけていこうという目標をもたないと長続きしないと思います。そして、マーケティングのプランニングをやる以上、現役でいたいなら常にスキルや情報をアップデートし続けないといけません。そのような覚悟がない人は、受託型の専業プランナーはおすすめしにくいですね。

こちらの本も参考になりそうです。「マーケティングの仕事と年収のリアル」

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