noplaceとは?
noplaceとは2024年7月初旬にApp Storeで公開されたSNSアプリのことです。米国のIslands XYZによって開発されたアプリで、かつては招待制でしたが、現在はApp Storeに登場し、公開後間もなくその米国ランキング1位に上りました。
「Z世代のMyspace(2003年に登場したSNS)」としても注目されているnoplaceが、米国でなぜそこまでの人気につながったのか、その理由を知るべく実際に使用してみました。
noplace使ってみた
noplaceの5つの機能をご紹介します。
- プロフィール
プロフィール画像や基本情報、自己紹介文などの登録はもちろん、文字の色をアレンジするなど自分好みのプロフィール画面をつくることができます。
また、プロフィールのひとつとして、ユーザーはstars(=興味関心)や、top 10 friendsを設定することができます。starsに関しては、今聞いている音楽や見ている映像コンテンツ、読んでいる本のタイトルなど、詳細に内容を選ぶことができます。

- new update
ほかSNSでは投稿と呼ばれるような機能としてnew updateがあり、自分の近況などについて投稿をすることができます。
- updates
updatesページでは「友達のみ」「全員」の2つのタブで他者の投稿を閲覧できます。投稿に対するコメントのほか、投稿を長押しするとboostと呼ばれるリアクションをすることができ、いわゆる「いいね!」を一度に大量につけることが可能です。
- chats
friends(=友達)とのメッセージ機能で、グループを作成し会話することもできます。
- search
starを検索すると、そのstarを登録しているユーザーが表示され、friendsとして追加することができます。

noplaceにないもの
一見ほかSNSと大きな違いのないように見えるnoplaceですが、ユーザー層が近しいXやInstagramではメインとなる様々な機能が、実は同アプリにはありません。
まず、Xと同様に見える投稿機能ですが、noplaceでは画像や動画の投稿をすることはできず、文字のみの投稿が可能です。また、アプリを開いている間に新しい投稿が更新・表示されることはなく、アプリを一度閉じることでのみ、投稿を更新することができます。
さらに、Instagramではユーザーの好みに対してアルゴリズムが働き、広告や投稿が表示される仕組みとなっていますが、noplaceにはアルゴリズムの仕様がないことに加え、広告も一切表示されません。
上記を踏まえると、noplaceでは画像や動画で「いいね!」を獲得するプレッシャーや、他者の投稿、商業的な情報に過度にさらされる懸念が少ないと考えられます。このように、ほかSNSと比べて機能を最小限にすることで、同アプリはchatsを介したより直接的な対話の場としての役割を最大化することができているのではないでしょうか?
また、こうしたシンプルさが、情報過多の時代に生きる米国のZ世代を魅了しているのかもしれません。
noplaceの今後の展望
米国では公開前に50万人ものウェイティングリストができていたというnoplaceは、今後どのようにサービスを拡大しうるでしょうか?
今現在のnoplaceは英語中心の仕様かつ、Androidにはアプリが展開されていない状況です。しかし、日経クロストレンドでのインタビューによると、開発者のティファニーは「東京は大好きで、日本はもちろん、中国や韓国にもユーザーがいる。アジア地域は本格的な進出を模索している。」と述べています。
米国では、機能をあえて絞ることがZ世代での人気につながったのではないかと考察しました。日本でも、SNS疲れという言葉が耳にされている中、その原因は「返信への義務感」や「返信がないことへの不安」の次に、「情報量の多さ」にあると言います(参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000219.000033586.html)。これを踏まえると、日本のユーザーにとっても情報量を少なくすることはメリットとなり、noplaceはZ世代の中で人気を博すかもしれません。









