リ・デザイン思考法

山方健士さん、湊宜明さんの『リ・デザイン思考法』実務教育出版(2021)から、受託型専業プランナーの仕事に活かせそうなポイントをメモしてみました。

新しいモノを作るときの基本

1|要求(なぜいま?なんのために?)を可視化する

2|要求からスペックを考える

3|仕様と要求を実現する方法を伝える

マーケティングにおいては、商品開発という分野で活用できるフレームワークとなるPFM分析を理解するための序章として、しっか意図と目的を定義しなければ先に進まないということを伝えたいのだと思います。

PFM法を使って要素分解をする

モノを体系的にとらえるために、要素分解することを心掛ける。なぜなら、対象を要素に分解して考えることで、考えるべきこと(自分で考えられること、自分では考えられないこと)が明確になるからだ。として、ハンバーガーを要素分解した例を紹介している。

あるモノを構成要素に分け、その大目的(Purpose)、大目的を細分化した小目的、その小目的を実現するための機能(Function)、その機能の実現方法=手段(Means)を明確にする。その際には、MECE(ヌケモレなく=それとそれ以外)にすること。

ただし、目的や機能は「誰が、どこで、いつ、何を」という文脈(コンテクスト)によって変わるものなので、最初に文脈を明確にする必要がある。として電動歯ブラシを分解した例を紹介している。

マーケティングコミュニケーションもプロダクト開発も、「誰が、どこで、いつ、何を」という「ターゲットや機会」を変数にして、アイデアを考えていくこと自体は同じです。この本では「ターゲットや機会」を「コンテクスト」と呼んでおり、アイデアを考えるとっかかりはこの「コンテクストの刷新」であるとしています。

競合他社の製品を分解すること=リバースエンジニアリングによって、コンテクスト「誰が、どこで、いつ、何を」を変え、目的を変える、目的を変えることで機能や手段を変えるというアプローチで、新しいプロダクトを開発する。

マーケティングコミュニケーションの設計する場合は、手段(=商品メリット)ありきでスタートすることになりますが、この本ではプロダクト開発分野を対象としているので、手段(=商品メリット)そのものも変数の対象にしています。コミュニケーション設計とプロダクト開発のアプローチの仕方が異なるところは要注意です。

リデザイン思考法

すべてのデータを、 コンテンツへ。

シンクジャムなら、多能工型のプランナーが データ分析からコンテンツ制作まで ワンストップでサポートいたします。

サービスページへはこちらから! 事例ページへはこちらから!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。