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香りを言語化するソムリエAI「KAORIUM」(カオリウム)が広げる感覚マーケティングの世界

「KAORIUM」というサービスをご存じでしょうか?近年、多様なビジネスシーンに新しい感覚体験の付加価値を提供できるとして、注目を集めているAIシステムです。いくつかのマスメディアでも紹介されており、国内のニュースを海外に発信するThe Japan Newsやデザイン・建築・ニューメディアアートの分野で情報発信をする海外メディアSTIRworld.com等で取り上げられました。特にSTIRworld.comでは“2023年のライフスタイルトレンドを決定づけたイノベーションとアイデア”に選出され、ユーザーに対して没入型の体験を提供できるアイデアとして評価されています。

香りの言語変換AI「KAORIUM」

「KAORIUM」とは、香りのビジネスデザインを推進する株式会社SCENTMATICが開発した、香りと言語を相互変換するAIシステムです。

以下、SCENTMATICによる「KAORIUM」の概要になります。

「KAORIUM」は、世の中に存在する様々な香りを「感性言葉」に変換すると同時に、言葉から香りを選び出すことができるシステムです。香りから言葉へ、言葉から香りへ。AIとデータベースを介して、相互に変換することができます。
引用:事業概要|香りの超感覚体験をつくるSCENTMATIC(セントマティック)(https://scentmatic.co.jp/projects

上記はKAORIUMの新しい可能性を具現化したモデル「KAORIUM CONCEPT MODEL」
https://scentmatic.co.jp/projects

「KAORIUM」は、香りのイメージを学習したAIによって、香りを言葉に変換することとある言葉と紐づいた香りを導くことが可能です。東京ビッグサイトなどのイベント参加や多数の実店舗での実証実験などのプロモーション活動も精力的に行われており、活躍の場を広げ続けている最新テクノロジーといえるでしょう。

「KAORIUM」の操作方法

それでは、具体的に「KAORIUM」を使うことで一体何が出来るのでしょうか?まずは、「KAORIUM」の操作方法について見てみましょう。

  1. 「KAORIUM」に設置された10数種類の香りを嗅ぎ、自分の好みに最も近いものを1つ選択する。
  2. 専用トレーに香り瓶を置くとデバイスに香りに関連する言葉(感性表現)が表示される。
  3. 表示された言葉の中から香りのイメージに近い表現を選ぶことで、新しい香りをレコメンドしてくれる。
  4. ②~③の工程を繰り返すことで、選び出した香りと言葉を参考に香りの嗜好傾向を分析してくれる。
動画内では3つの香りの組み合わせにより分析結果が導き出されている。
https://www.youtube.com/watch?v=KtTrryg-Fts

「KAORIUM」を使用することで、新しいアプローチから自分の香りの好みを知ることができます。「KAORIUM」の分析結果は、単に「あなたはバニラの香りが好きです」といった香りの種類を特定するものではなく、「あなたの香りから見える景色は“新緑のせせらぎ”です」といったような情景に例えた分析結果を教えてくれるため、香りの好みのイメージをより広く理解するきっかけにもなります。

「KAORIUM」の活用場面

次に、「KAORIUM」がどのような場面で活躍し、どういった効果をもたらしているか詳しく見ていきましょう。

商品のマッチング

主にフレグランス用品や香り・風味が関連する商品の販売店舗で、利用客が求めている商品のイメージを表現することに難しさを感じる場面や、表現できても店員にうまく伝わらずイメージとは違う商品をおすすめされてしまうことがあります。

このような場面に「KAORIUM」を活用することによって利用客と商品のマッチングを促す効果が期待されています。

実例|KAORIUM for sake

「KAORIUM for sake」は日本酒やワイン専用の「KAORIUM」として開発されたソムリエAIであり、日本酒やワインの風味を言語化・可視化することでユーザーに最適なお酒をレコメンドしてくれます。膨大な風味表現データにより、お酒に詳しくない人でも直感的に自分に合ったお酒との出会いを提供できるでしょう。 

“なりたい気分”や“風味マップ”などによってお酒のイメージが可視化されている。
https://scentmatic.co.jp/kaorium/sake

「KAORIUM for sake」の効果については実際に売上に貢献しています。例えば2021年11月より1カ月間実施された紀ノ國屋 渋谷スクランブル店での実証実験の際には(参照元:紀ノ国屋×KAORIUM for Sake実証実験レポート「KAORIUM for Sake」店舗導入で日本酒売上56 %UP、ペアリング効果によるフード売上39%UP | ニュース | SCENTMATIC)、「KOARIUM for sake」導入前の前月比で日本酒販売数が31%、日本酒売上が38%向上し、「KAORIUM for sake」に登録されているお酒のみでは日本酒販売数が55%、日本酒売上が56%向上しました。

購買意欲の拡大も期待できる「KAORIUM for sake」は香りや風味が関連する商品の市場において強い味方であり、現在では日本全国330店舗以上で導入されています。

その他の取り組み

「KAORIUM」の活用場面は、購買行動が関わる実店舗でのショッピングが主軸ですが、それ以外の分野や市場での活用も積極的に行われています。

その他、メンタルヘルスに関する医療分野などでも導入されている例もあり、今後とも活躍の場が拡大していくことが予想されます。

読むPloomでは、オリジナルの物語の情景を想像しながらフレーバーを楽しむことができる。
https://scentmatic.co.jp/news/20211124/

「KAORIUM」が効果的に働く要因

それでは、「KAORIUM」が商品のマーケティングに効果的だと考えられる要因は何でしょうか?

要因①|記憶に残る顧客体験

自身の感性に意識を集中させながら好きな香りのタイプや自分にぴったりの商品に出会える「KAORIUM」の体験は、他のサービスと比較して目新しさや珍しさを感じられます。さらに、香りを感じる嗅覚は五感の中で最も記憶と紐づきやすいと考えられているため、記憶に残りやすい顧客体験であるといえるでしょう。

要因②|次につながるレコメンド

「KAORIUM」はリピーターを生み出しやすいシステムであることが考えられます。一つ一つ自身の好みを確認しながら商品選びをすることができるため、イメージと商品のギャップを極力生み出さないプロセスでありながら、自分の香りや風味の好みについてのフィードバックにより、今後の商品探しに役立つ情報を得られ、次の購買行動を促す効果も期待できます。「KAORIUM」よって、日々のショッピングを楽しい体験へと変化させることができるのではないでしょうか。

感覚マーケティングに“香り”参入の時代へ

近年、五感へアプローチして商品・サービスを展開していく感覚マーケティングがより重要視されています。店内BGMや目を引く広告など、今までは光や色、音に関する応用例が多く存在しましたが、技術の進歩によって香りが感覚マーケティングに参入する事例も増えてきました。

特に、香りのデジタル化に関する市場は成長産業として拡大していくことが予想されており参照元:デジタル香り技術の市場規模、2026年に15億米ドル到達予想、「KAORIUM」のように香りをデータや言葉、色などで可視化できる技術が発展することによって感覚マーケティングとしての応用場面は今まで以上に増えていくことが考えられます。

「KAORIUM」は香りを用いた新しい感覚マーケティングの先駆けとしての存在であり、さらなる進化を遂げることでより多くの人の目に触れる機会が増えてくることが予想されます。

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